ちょうど先日の会議で、会社の生産能力が年々落ちてるという話しになったときに製造部の責任者がボソッと「それパワハラになるから」といった。
生産能力が低下した原因が効率的でない動きをしている者がいるのに、注意すらできない状況になっていたという話しを上司から聞いた。
パワハラって言葉に踊らされてない?
「パワハラになるから」といって何も注意できなくなった製造業の中で働いてて思うこと
うえでも言ったけど、先日の課長職以上の会議(社長や工場長もいるようなヤツ)で会社の生産能力が年々落ちてきているという議題があがったようで。
効率の悪いを動きをしている人がいたり、個人のやりやすい順番で仕事を進める人がいてまとまりのない製造現場となっている。
(なんちゅう職場やねん)
わたしは課長と呼ばれる役職に就いていないため、話しの流れや発言主のテンションなどわからないことが多いが、工場長が「それは注意していこう」という話しをすると製造部課長が「いや、パワハラになるから出来ない」って返事がきたそう。
それに対して何故かみんなが無言になって、その話しは終わったみたい。
上司がわたしに「どう思う?」って聞いてきた。
死ぬほど不安なんでなんとかして下さい。
って言った。
上司は言った「だよなぁ」
と言ってこの会話が終わった。
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わたしは腹の底から湧き上がる、なにか言葉に出来ない感情に包み込まれていた。
製造業において生産能力を向上させていくことは、売上げ確保や利益追求の点においても間違いなく重要な課題のひとつ。
なので「無駄のない効率的な作業」「問題点の改善」「品質確保」などなど上げだしたらキリがないほど、生産能力向上にはやることが多岐にわたる。
だから、日々集中して神経を研ぎ澄ませて目の前にある仕事を全力で取り組んで、毎日の最低限クリアしないといけない作業を、日々少しでも短くできるようにする。
その上で品質も確保出来るよう自分自身をアップデートして更新していかないといけないから、やっぱり日々全力で仕事に取り組むようにしないといけない。
・・・・
なんて言わないけど、少しくらい注意出来るだろ?
って思っちゃうわ。
ここでひとつ確認したい、注意することってパワハラになんのか?どうなんだ?
厚生労働省によるパワハラの定義を読んでみた。
かなり気になる内容のものが多く、序盤は読んでいて面白かった。
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読んでスッキリした点が2つ。
気になった点1つめ
1つめ。
「精神的な攻撃」という項目のパワハラにならない例が「遅刻や服装の乱れなど社会的ルールやマナーを書いた言動・行動が見られ、再三注意してもそれが改善されない部下に対して上司が強く注意する」という内容。(※厚生労働省のパワハラの定義引用)
ここでは社会的ルールやマナーという言い方でややボヤけているようにも感じるが、軽く注意して改善しないときは強く注意してもいいと捉えられる。
「強く注意」という意味も社会的ルールのうえでの注意なので、注意する側の言い方にも注意する必要がある。わたし自身もこの文脈は注意しないといけないなと思い、非常に注意して作成した次第である。
ちなみにこの「精神的な攻撃」のパワハラにあたる内容は「上司が部下に対して、人格を否定するような発言をする」と書いてある。
じゃあ人格を否定しなければいいのか?とか考えてしまいそうだが、相手の捉え方次第でひどく傷つく場合もあるので社会的ルールをのっとった上での発言を十分に感がる必要があるように思う。
気になった点2つめ
2つめ。
「過大な要求」という項目のパワハラにならない例が「社員を教育するために現状よりも少し高いレベルの業務を任せる」という内容。(※厚生労働省のパワハラの定義引用)
ということなので現状よりも高いレベルを任せてもよいということになる、当然ながら任せる人の業務レベルがどの程度かを見極める必要がある。
少し高いレベルがどの程度なのかも見極める必要がある辺りがややぼやけているようにも感じるが、確かにこれ以上いいようがないので、こういう書き方になってしまうんだろうなと思う。
とはいえ、現状よりも少し高いレベルの業務をやっていってもらうことは、先々の定年者の増加による業務の引継ぎなどがあるので避けては通れない道なので、どんどん進めていかないといけない話しだ。
特に技術が必要な職種の場合は、生産能力がうんぬん言っている場合でもなく経営危機に陥ることもあるので、急務であり必須である。
ちなみに「過大な要求」のパワハラにあたる内容は「上司が部下に対して、長期間にわたる、肉体的苦痛を伴う過酷な環境下での勤務に直接関係のない作業を命ずる」とある。
相変わらずわかりにくい日本語になってるなと思うが、要は「長いこと無茶で関係ないことさせるな」ってことだ。
その内容についてはよく考える必要があると思うが、指示する側が無茶でないと思っていたり関係があることと思っていて、業務にあたる人と考えの違いがないことも大事なポイントだと思う。
業務内容はただ指示するだけではなく、意味を深く説明する必要があるのでこの部分についても注意して話しを進めないといけないと感じる。
個人的に「強く注意をしても良い」という内容がパワハラの定義に入っていたことが救いのように感じた。
場合によるが、やはり強く注意する必要がある場面も出てくると思うし、中身を相互理解しながら業務内容を伝えることが1番の課題になりそう。
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今後のこと
わたしの職場は製造業で、どちらかと言えば荒い口調の人達が多く働いていて、未だに荒々しい言葉を発する人が多いです。
正直、「パワハラになるから言えない」と言いたくなってしまいそうな職場。
とはいえ、注意したり指導したりすることを「しない」という行為は断じて回避していただきたいと思います。
なので、パワハラにならないように言葉の使い方や伝え方をまずは勉強なりする必要があると上司に伝えました。
上司は言いました「だよなぁ」と。
そんな感じの軽い反応で、すぐに次の話題に移り変わった。
その様を見て思った。
全然、伝わってなくない!?
わたしは思った。
・・・伝え方の勉強をしよう。
ていうか「めんどくさ」と思われたのかもしれないけど。
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おわりに
全ての人を注意してない訳ではないし、ある程度したの人(若手側)同士でうまくコミュニケーションとって業務を進めていたりしているのだが、かなり大きな問題になっていると感じている。
案外なんとかなっているので、今後もなんとかなっていくんだろう。
でも、生産能力の向上とかは望めないなとここ最近感じた。
改善しようと思えば、やっぱり個々の意識を高めるしかないんだなと思う。
ま、それが難しいんだけど
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